子供がまだ小さいんだけど、間取りで気をつけたほうがいい事ってあるかな…

子育て世代が後悔する間取り5つについて、理由と具体例を解説していきます。

一般的に子育てする場合にはデメリットが多い間取りなのでオススメはしませんが、しっかりとデメリットを把握した上で、採用可否を検討していきましょう。

1. リビング階段やステップフロア

リビング階段は、リビングルームに直接繋がる階段のことです。ステップフロアは階段踊り場をリビングのような寛げる広いフロアにすることです。一見オシャレで魅力的に見えるこの間取りですが、子育て世代には向いていない場合もあります。以下に、リビング階段やステップフロアのデメリットと具体例を挙げていきます。

リビング階段の事例
ステップフロアの事例

理由1:騒音問題

リビング階段の最大のデメリットは、騒音です。子どもが階段を駆け上がったり下りたりする音が、リビングで響くことがあります。これにより、リビングでくつろいでいる家族がストレスを感じることがあります。

具体例:リビングでテレビを見ているとき、子どもが階段で遊んでいる音が響いて、会話が聞き取りにくくなる。

理由2:安全性の懸念

リビング階段では、子どもが階段を使う機会が増えるため、転倒や怪我のリスクが高まります。また、リビング階段は手すりがないことが多く、子どもがつかまる場所が少なくなります。

具体例:子どもが階段を駆け上がる際に、手すりがないためバランスを崩し、転倒して怪我をする。

理由3:プライバシーの低下

リビング階段は、リビングと各部屋が直接繋がっているため、部屋で過ごしている家族のプライバシーが低下します。家族が部屋から出入りするたびに、リビングで過ごす家族と目が合うことがあります。

具体例:寝室からリビングに出ると、リビングで勉強している兄弟と目が合い、集中が途切れる。

以上の理由から、リビング階段は、騒音問題や安全性の懸念、プライバシーの低下などのデメリットがあります。子育て世代には、これらの問題を考慮した間取りを選ぶことが大切です。家族のライフスタイルやニーズに合わせて、最適な間取りを選ぶことで、快適な住環境を整えることができます。

2. 狭い共有スペース

理由1:子どもたちが十分に遊べない

狭い共有スペースでは、子どもたちが自由に動き回ることができず、ストレスが溜まる可能性があります。また、友達を家に招くことが難しく、子どもたちの社交性が育ちにくくなることも懸念されます。

具体例: 狭いリビングでは、子どもたちが床に広げて遊ぶおもちゃや絵本が置き場所に困り、片付けが大変になります。また、子どもがダンスやスポーツなどの習い事を始めた場合、リビングで練習するスペースがなく、習い事の成果を発揮できないかもしれません。

理由2:家族間のプライバシーが確保しにくい

共有スペースが狭い家庭では、家族がリラックスできる個々のスペースが確保しにくく、プライバシーが守られない状況が生じることがあります。これは、家族間のストレスや摩擦の原因となることがあります。

具体例: リビングとダイニングが一体となった狭い空間では、テレビを見る家族と勉強をする子どもが同じ部屋にいることで、集中力が途切れたり、音量を気にする必要が出てきます。また、家族がそれぞれの趣味に没頭できるスペースが確保できないため、互いの邪魔をしてしまうことがあるでしょう。

理由3:家事効率が低下する

狭い共有スペースでは、家事を行うスペースが限られ、効率的に家事ができないことがあります。これは、特に子育て世代にとって、時間やエネルギーの無駄遣いとなり、ストレスの原因となります。

具体例: 狭いキッチンでは、調理スペースが限られ、料理中に複数の家族がキッチンを利用することが難しくなります。また、洗濯物を干すスペースが狭いと、洗濯物が乾きにくくなり、家事効率が低下します。このような状況は、子育て世代にとって、日々の家事や子どもの世話がより大変なものになってしまいます。狭い共有スペースは、家事や子育てのストレスを増大させる要因となり、家族全体の生活の質を低下させる可能性があります。

以上の理由から、子育て世代にとって狭い共有スペースは適していないと言えます。広い共有スペースが確保できる間取りを選ぶことで、子どもたちの成長や家族間のコミュニケーション、家事効率の向上につながります。間取りを選ぶ際は、家族構成やライフスタイルを考慮し、子育て世代に適した住まいを選ぶことが大切です。

3. 限られた収納スペース

子育て世代には、たくさんのものが必要です。おもちゃや衣類、学習用品など、子どもの成長に合わせて増えていくアイテムを収納するスペースが必要不可欠です。しかし、限られた収納スペースのある間取りは、子育て世代には不向きな理由がいくつかあります。

理由1:散らかりやすい

物が整理整頓されず、部屋が散らかりやすくなります。これにより、子どもが転んで怪我をするリスクが高まるだけでなく、家事も効率的に行えなくなります。

具体例:おもちゃが収納できず、リビングや子供部屋に散らかり、子どもが転んで怪我をする可能性がある。

理由2:必要なものが見つけにくい

物が詰め込まれてしまい、必要なものがすぐに見つけられなくなることがあります。これにより、時間が無駄になり、子育てや家事にストレスがかかることがあります。

具体例:子どもの衣類や学習用品が収納できず、朝の支度や宿題の時間に必要なものが見つからず、イライラが募る。

理由3:新たな収納アイテムを追加しにくい

新たな収納アイテムを追加することが難しいことがあります。子どもの成長に合わせて収納ニーズが変化するため、柔軟に対応できる収納スペースが求められます。

具体例:子どもが新しい趣味を始めた際、その道具を収納するスペースが足りず、部屋が散らかってしまう。

以上の理由から、子育て世代におすすめの間取りは、充分な収納スペースが確保されているものです。クローゼットや収納庫、棚など、多様な収納スペースがあることで、子育てや家事がスムーズに行える環境が整います。また、将来の子どもの成長や家族構成の変化に対応できる、柔軟な収納スペースを持つ間取りが理想的です。具体的には、モジュール式の収納家具やアジャスタブルシェルフ、壁掛け式の収納家具などを利用し、収納スペースを自由にカスタマイズできるようにすることが重要です。

子育て世代に向いていない間取りは、限られた収納スペースがストレスを生むだけでなく、子どもたちの安全や健やかな成長にも影響を与えることがあります。家族全員が快適に暮らせる環境を整えるために、収納スペースには十分な注意を払い、適切な間取りを選ぶことが大切です。

4. 閉鎖的なキッチン

閉鎖的なキッチンは、壁で囲まれた独立型のキッチンのことを指します。一般的なキッチンよりもプライバシーが保たれる反面、子育て世代には不向きな点も存在します。以下に、閉鎖的なキッチンのデメリットと具体例を挙げます。

理由1:子どもの監視が難しい

壁があるためリビングやダイニングから子どもの様子が見えにくくなります。料理中に子どもが遊んでいる様子を確認できないため、安全面で不安が残ります。

具体例:キッチンで料理をしている間、リビングで遊んでいる子どもが家具によじ登って危険な状況に陥る。

理由2:コミュニケーションの減少

他の部屋と隔たりがあるため、家族とのコミュニケーションが減ります。料理中に家族と話す機会が少なくなるため、子育て世代には不向きです。

具体例:キッチンで夕食の支度をしている間、リビングで勉強している子どもとの会話が途絶えがちになり、コミュニケーションの機会が減る。

理由3:閉塞感が増す

壁に囲まれているため、圧迫感や閉塞感が生じることがあります。特に狭いキッチンでは、使い勝手が悪くなりストレスが溜まりやすい環境になります。

具体例:壁に囲まれた狭いキッチンでの料理中、窮屈さを感じてストレスがたまり、イライラが家族関係にも影響する。

以上の理由から、閉鎖的なキッチンは、子どもの監視が難しい、コミュニケーションの減少、閉塞感が増すといったデメリットがあります。子育て世代には、これらの問題を解決するためにオープンキッチンやカウンターキッチンなど、より開放的で使いやすい間取りを選ぶことがおすすめです。家族が共有しやすい空間を作ることで、子育てがスムーズに進むことが期待できます。

5. 遠く離れた子供部屋

理由1: 子供の安全確保が難しい

親が子供の様子をチェックしたり、夜中に泣いたりしたときにすぐに対応できなくなります。これにより、子供の安全を確保することが難しくなります。

具体例: 子供が夜中に熱を出したり、悪夢にうなされたりした場合、遠く離れた部屋ではすぐに気づくことが難しく、適切な対応が遅れることがあります。

理由2: コミュニケーションが取りづらくなる

家族のコミュニケーションが取りづらくなります。子供が自分の部屋で過ごす時間が増えると、親子の会話が減少し、家族間の関係が希薄になる可能性があります。

具体例: 子供が自分の部屋で勉強したり、遊んだりすることが多くなると、家族との会話が減り、親が子供の様子や悩みに気づくのが難しくなります。

理由3: 子供の成長が見守りにくい

遠い部屋で子供が勉強や趣味に取り組む様子が分かりにくく、サポートができないデメリットがあります。子供が自分の部屋で過ごすことが多くなると、家事や家族とのコミュニケーションの機会が減り、家族としての協力が難しくなります。

具体例: 子供が自分の部屋で過ごす時間が多くなると、家事や家族の面倒を見る機会が減り、家族の一員としての責任感が希薄になることがあります。

以上の理由から、遠く離れた子供部屋は子育て世代に向いていないと言えます。子育て世代にとって、家族全員が安全で、コミュニケーションが円滑に行われる間取りが望ましいです。子供部屋の配置を考慮することで、子育てに適した住環境を整えることができます。

遠く離れた子供部屋にはデメリットが多く、子育て世代には不向きです。理想的な間取りは、家族全員が安全に過ごせるだけでなく、家族間のコミュニケーションが取りやすいものです。家を建てる際や引っ越す際には、子育て世代に適した間取りを選ぶことをお勧めします。

6. まとめ

子育て世代には、家族が快適に暮らせるだけでなく、子供の成長をサポートする間取りが求められます。今回の記事で取り上げた間取りのポイントを参考にして、子育てに適した家づくりを考えてみてください。

間取りに関しては、自分たちだけでなく設計士や建築家と一緒に間取りを考えることが重要です。彼らは豊富な経験と知識を持っているため、自分たちの希望やニーズを最大限に活かした間取りを提案してくれます。

また、自分たちだけでは気づかない新たなアイデアや工夫が生まれることもありますので、プロにも相談することをオススメします。

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